英語学習者なら一度はチャレンジしたことがあるであろうシャドーイング。
効果抜群なのに、なかなか続けられない人も多いんじゃないでしょうか。
難しく感じてしまったのは、あなたのせいではありません。
せっかく意気込んでシャドーイングを始めたのに続けられないのは、あなたの英語力のせいではなく、シャドーイングの方法が間違っていたのかもしれません。
今回の記事では、確実に効果が出るシャドーイング方法と継続するための5つのポイントについて、具体的かつ丁寧に解説していきます。
正しいやり方を知ってシャドーイングを実践すれば、短い期間で英語力の向上を実感できるはずですよ。
シャドーイングで得られる効果とその種類
シャドーイングとは、英語でshadowingと書くとおり、音声の0.5~1秒あとを影(shadow)のようについて発声していく学習方法のこと。
じつは30年以上前から、同時通訳者の訓練の一つとして使われてきた方法だったんです。
それが最近ではリスニング力やスピ-キング力をアップさせるとして、一般の英語学習者の人たちの間にも広まってきました。
シャドーイングで得られる効果として、
- リスニング力
- スピーキング力
- 語彙力
が短期間で強化されることが挙げられます。
それぞれ詳しく説明していきますね。
シャドーイング効果① リスニング力が大幅アップ!
初心者が英語に慣れようと英語教材を聞き流しても、「一向に聞き取れるようにならない!」という話を聞いたことないでしょうか。
聞き流しリスニングで話せるようにならないのは、『集中して聴く』ことをしていないからです。
たとえばあなたが、馴染みのないタイ語のラジオ番組を1日中かけっぱなしていたとしましょう。
それで、タイ語がペラペラになるでしょうか。
・・・なりませんよね?
文法や単語を理解した上で、集中して聞き取りしないと意味がなさそう…というのは想像できるかと思います。
語学のリスニング力をアップさせるには、短い時間でもよいので『集中して聴く』ことが大切です。
その点シャドーイングでは、耳から聞こえてくる英語をものすごく集中して聴くことが要求されます。
そうじゃないと声出しできないですからね…。
また、ネイティブ音声に集中することで得られるメリットとして他にも
- アクセント
- イントネーション
- 間のとり方
- リエゾン(単語同士がつながることによる音の変化)
- リダクション(音が省略される・消えること)
などを自然に身につけられることが挙げられます。
シャドーイング効果② スピーキング力も大幅アップ!
シャドーイングでは、聞く力と同時に、スピーキング力も強化されていきます。
というのも、ネイティブスピードについていくように日々発声練習していくわけですから、自然とあなたの口が『英語くち』へと変化していきます。
私が考える『英語くち』とは、英語を話す筋肉ができている口のことです。
日本語と英語では、話すときに使う筋肉が異なります。
そう。
たとえば、日本語だけで生活する日本人と、英語だけで生活する日系アメリカ人の顔つきって、同じ日本人なのになんだか違うと思いませんか?
それは口周りの使う筋肉が違うから、というのが理由らしいんです。
日本語オンリーで生活していると、英語筋がなまっているのでとっさに英語が出てきづらい。
でもシャドーイングによって日々強制的に英語を練習し続けると
ポイント
すると、いざ英語で会話するときに、自分の血肉となったフレーズが自然に出てくるようになるんです。
シャドーイング効果③ 語彙力が自然にアップする
シャドーイングする素材のレベルにもよりますが、文中にはあなたの知らない単語や意味が曖昧な単語が必ず入っているはずです。
また知っていても、「場面によってこんな意味があったんだ…」などと、新しい発見が出てくることは間違いありません。
単語だけを覚えようと努力しなくても、シャドーイングすることによって出会う新しい単語が、あなたの語彙力を底上げしてくれます。
シャドーイングの種類は2つある
実はシャドーイングには、2つの種類があるので説明しておきます。
プロソディー・シャドーイング
プロソディー・シャドーイングとは、意味を理解せずに、ひたすら耳から聞こえる音声を口から発声する方法。
この練習法により、音を正確にとらえる技術が身につきます。
コンテンツ・シャドーイング
コンテンツ・シャドーイングとは、音声内の単語や文法など内容をしっかり理解しつつ発声する方法。
文章内容を完全に理解し、さらに情景を思い浮かべられるほどになったら完璧です。
私たちは、ここを目指していきましょう!
私が初めてシャドーイングを始めた頃、意味を理解せず、とにかく聞こえたものを発声する練習法(プロソディー・シャドーイング)を採用していました。
でもこれだと、いつまで経っても英語が上達したと感じることはありませんでした。
そしていつも「これでいいのかなぁ??」と不安な気持ちを持ちながら、モチベーションも下がっていくことに…。
そんな私の経験から、上達を実感するために、内容をきちんと把握するシャドーイング(コンテンツ・シャドーイング)を心からオススメします。
正しいシャドーイングの方法に入る前に、私がした失敗についてお話しますね。
【失敗談】効果なし?!まちがったシャドーイング法
当時、一刻も早く英語力をアップさせたいと焦っていた私は、シャドーイングに関して3つの間違いを犯してしまいました。
いままでシャドーイングに挫折してきた人は、もしかしたら同じような経験があるかもしれません。
まちがい① 内容を理解せず発声するだけ
『素材を選んで音声を流し、聞こえてきた音を口に出す』
一見正しいやり方に見えますが、それは「音を拾っているだけ」でした。
わからない単語があっても、文法的に意味が取れなくても、ぜんぶスルーして、ただ音声だけを追いかける…。
またネイティブスピードについていこうと焦って、全然言えてなかったり。
そしてたま~にスピードについていけたら、英語がしゃべれているような錯覚に陥っていました。
これではシャドーイングのまねごとでしかなく、何も上達しないのは当たり前だったと思います。
まちがい② 手当たり次第に多くの素材で練習する
シャドーイングで効果を上げるためには、決めたその文章やスキット(会話文)をトコトンやり込むことが必要です。
なのに多くの素材に当たれば、それだけ効果が上がると勘違いしていた私。
シャドーイング教材をいくつも購入し、サラッと1回やるだけで、繰り返すことをしませんでした。
大学受験にしても、たくさんの問題集に当たるよりも、一冊を深く理解するまで繰り返すほうがいいって言いますよね。
シャドーイングでも同じだったんです。
文章を暗記してしまい、自然に口が動いてしまうくらいまで繰り返すのが、シャドーイングのキモ。
ここを忘れちゃいけません!
まちがい③ 自分のレベルより上の素材を使う
すぐにでも英語力を上級者レベルに上げたいと焦る気持ち、私もそうだったのですごくわかります…。
実際に私が選んだ素材は、難しいレベルのものばかりでした。
知らない単語ばかりで構成された文章では、文の理解はできませんし、なめらかに話すまでに時間がかかって全然面白くありません。
楽しめないとやる気も出なくて、当然続きません。
なのでシャドーイングに関しては、あなたのいまのレベルよりも1-2段下げた教材を使うことをオススメします。
これで完璧!シャドーイングの正しいやり方
上でもお伝えしたように、シャドーイングとは同時通訳者の基礎訓練法として知られているものです。
基礎訓練とは言え、通訳を目指す方々は、英文法やある程度の単語がすでに頭に入っています。
なので大前提として、中学レベルの文法や単語が理解できていることが大事です。
もしまだそのレベルまでいっていない…という人がいたら、焦らずにまずは中学英文法をしっかり勉強しましょう。
そのあとにシャドーイングの練習に入ったほうが、絶対に効率的だと思います。
ステップ1:内容をしっかり理解する
シャドーイングする文章の内容を、しっかりと理解していきます。
まずは文章や会話文の中にある、知らない単語や熟語を抽出します。
そしてそれらの意味を調べて、全体の日本語訳を理解していきます。
(このとき、『どうしてこんな訳文になるのかわからない!』という時は、文法も再チェックです)
全体の意味を把握できたら、精読しましょう。
ポイント
- 知らない単語・熟語を抜き出す
- 単語・熟語の意味を調べる
- 日本語訳を完全に理解する
- 精読する
ステップ2:音読する
全体の意味をつかめたところで、全文を音読します。
音読の前に、
- 文節ごとに /(スラッシュ)を入れる
- アクセントや抑揚のマークを付ける
などをしておくと、格段に読みやすくなりますのでオススメです。
そして
注意ポイント
に注意しながら音読していきます。
ステップ1と2は、準備としてとても重要です。
ここをおそろかにするとあとでコケちゃいますので、順番を守って進んでくださいね。
ステップ3:本文を目で追いながら、音声を聴く
本文を目で追いながら、音源を聴きます。
ステップ1と2がきちんとできていれば、音声がスラスラ頭に入ってくるはずです。
ステップ4:本を見ながらシャドーイング
いきなり本を見ずにシャドーイングするのって、かなり難しいんですよね。
難しすぎて、ここで挫折してしまう人も多いみたいです。
なので慣れるまでは、本文を見ながら音声を追いかけていきましょう。
ステップ5:本を見ずにシャドーイング
最後にやっと、本を見ないで行う本来のシャドーイングを行います。
最終的には、
- 詰まらずスラスラとシャドーイングできるようになる
- 音声の情景を思い浮かべる余裕が出る
ここまでできるよう、がんばって繰り返していきましょう♪
シャドーイング初心者はまずここからスタート
シャドーイングをまっったくしたことがない初心者さんや、以前挫折してしまった人は、まずはシャドーイングとはどういうものかを日本語で体感してみましょう。
上の動画で流れる日本語を聞きながら、音声に0.5~1秒遅れてそのままリピートしていってください。
どうでしょうか。
字幕を見ないと、日本語でもわりと簡単じゃない感じがしませんでしたか?
母国語でこれですから、外国語でおこなうのは難しくて当たり前ですよね。
そんなことにチャレンジしようとしているだけで立派です。
いきなりのシャドーイングが不安だったら、以下のやり方で慣れていくのもいいかもしれません。
リピーティング
リピーティングとは、英語音声を数語あるいは一文ごとに一時停止して、リピートしていく方法です。
最初は本文を見ながら、慣れてきたら本文を見ずにリピートしていきましょう。
実はこの方法でもシャドーイングと同じように、リスニング力やスピーキング力がアップすると言われています。
理由は、リピーティングもシャドーイングも
- 聴くことに集中する
- 音声を真似して声出しする
- なめらかに言えるまで反復練習
という点で同じだからです。
シャドーイングが敷居が高いと感じるなら、まずはリピーティングで体を慣らしていくといいと思います。
オーバーラッピング
オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら英語音声に合わせて音読することです。
これだと本文を見ながらなので、多少1文が長くても難しくても、声出しできる可能性が高いです。
別名【カンペ付きのシャドーイング】とも言われているオーバーラッピング。
こちらもリスニング力・スピーキング力の向上が期待できます。
実際私もNHKラジオ講座を聞いているときは、必ず声に出してオーバーラッピングをしていました。
このお陰で、会話文がより体に染み込んでいったことを実感しています。
知らなきゃ損!シャドーイング効果を劇的にアップさせる5つのヒント
せっかく始めたシャドーイングレッスン。
同じやるなら、できるだけ効果が上がるコツを知りたいですよね。
ここからは、シャドーイングによって英語力を必ずアップさせるための5つのヒントをご紹介します。
① 毎日コンスタントに続ける
何の分野でも短期間で効果を出したいときに当てはまることかもしれませんが、語学学習においては絶対に必要な要素。
それが、継続です。
- 明日からやろう
- 昨日やったから少し休んでだいじょうぶ
- あとでやる…と思う…
こんな気持でいると、やらずにあっという間に1ヶ月過ぎたりします(自戒を込めて)。
語学学習を成功させるには、毎日の継続がものすごく大事です。
シャドーイングも、1日10分でかまいませんので、毎日続けることを心に決めてくださいね。
② 同じ素材をやり込む
いろんな会話文に広~く当たることが、英語力アップにつながると思っていませんか?
それはズバリ、勘違いです。
これと決めた素材を徹底的に繰り返し、そのスキット(会話文)をよどみなく口に出せるようになるまでやり続けましょう。
③ 録音して自分の声をチェック
1週間に1度は、自分の声を録音して、チェックしてみましょう。
たしかに、最初は思っているよりもめちゃくちゃな発音だったり、くぐもった声にゲンナリしたり、色々あります(笑)
でもそれが逆に「もっとキレイな発音になってやるーーーー!!」というやる気につながるはずです。
そして保存した声をあとで聞き返してみると、あなたの発音の成長具合がわかってモチベーションもアップ!
私は、Windows10の標準アプリ「ボイスレコーダー」を使って録音しています。
スマホ(iPhone/Android)で使えるオススメの録音アプリについては、こちらのサイトを参考にしてみてくださいね→AllAboutの録音アプリの記事を見る
④ イヤホン・ヘッドホンを活用する
私は最初のころ、イヤホンを使わずにパソコン本体から聞こえてくる音声を使ってシャドーイングしていました。
でもこれだと肝心の英語音声が自分の声にかき消されてしまって、よく聞こえなくなるという問題が発声します。
何度もいいますが、
シャドーイングの肝は、音声を聞いて忠実に発音していくこと。
なので、音声がクリアに聞こえることはかなり重要な要素なんです。
そんな「音声かき消され問題」を解決するために、イヤホンまたはヘッドホンをぜひ活用してほしいと思います。
最初は集中してよーく音声を聴くために、両耳でしっかり聞き取ります。
ある程度聞き取れるようになったら、
- イヤホンなら→片耳だけ外す
- ヘッドホンなら→片耳をズラす
状態でシャドーイングしていきます。
⑤ うまく口が回らないときの対策
英語と日本語では、しゃべる時に使う口の周りの筋肉が違うということは、すでにお話しました。
英語筋肉を上手に鍛えるための対策は、2つあります。
くち周りの体操をする
始める前に、簡単な口の体操をすると、意外と効果あるんですよ。
体操と言っても、ただ大げさな感じで『ウーイーウーイー』と繰り返し言うだけ。
ウのときは、思い切り口をすぼめて前に突き出し、
イのときは、思い切り口を両端に引っ張ります。
これだけでも、口周りの筋肉がほぐれてくるのを感じるはず。
すると不思議なことに、このあと行う英語の発声が楽になってきます。
音声スピードを遅くする
音声速度を下げるって、べつにチートじゃないです。
まずは速度を下げた状態で、スラスラ言えるようになるまで練習します。
この時点でだいぶ英語筋肉が使われて、動きやすくなっています。
そのあとに、ふつうの速度に戻して仕上げをしましょう。
口がしっかり動くようになるまでは、遅い速度で会話文に慣れていけばいいだけです。
シャドーイングにおすすめのアプリ・教材・動画など
ここからはシャドーイングの練習に使えるオススメ素材について、たっぷりご紹介していきますね。
シャドーイングに使える無料&有料アプリ 3選
初心者から中級者、さらにビジネス英語を使いたい人にも対応する、便利なアプリは以下の3つです。
無料で始めるなら【NHKゴガク】一択!
言わずと知れた、NHKラジオ英語講座の集合体である【NHKゴガク】。
完全無料で、NHKで放送されているラジオ英語講座をすべて聞くことができます。
英語講座は全部で13講座あります。
- 基礎英語0~3
- ラジオ英会話
- ボキャブライダー
- エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
- 英会話タイムトライアル
- 高校生から始める「現代英語」
- 遠山顕の英会話楽習
- 入門ビジネス英語
- 実践ビジネス英語
- 世界へ発信!ニュースで英語術
というのも、シャドーイングは慣れるまではどうしても難しく感じるものです。
なのでまずは易しいレベルからスタートすると、挫折を防げます。
たとえば、
- 基礎英語1は中1レベル
- 基礎英語2は中2レベル
- 基礎英語3は中3レベル
に対応しています。
そこで「中3レベルは理解してるわ!」という人でも、【基礎英語1】または【基礎英語2】から始めてみるとか。
またアプリではスキット音声がいつでも聞けて便利ですが、本文も見たいという場合はテキストを別途買わなければいけません。
もしもテキストを買わずに練習していきたいなら、なおさら少し易しいレベルのほうがやりやすいんです。
特許取得の有料アプリ【えいご漬けMOKA】
こちらは以前、日本e-Learning 大賞「英語スピーキング部門賞」を受賞した総合英語学習アプリです。
えいご漬けMOKAでのシャドーイング練習をおすすめする理由は2つ↓
- MOKAのシャドーイングシステムは特許取得しており、本格的なシャドーイング・トレーニングができる
- シャドーイングで使用される英文は、世界で広く採用されているCEFR(セファール)に準拠
このCEFR(セファ-ル)とは、
ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインのこと。
だそうです。
文法・単語・表現が厳格にレベルコントロールされた意味のある英文を使って、シャドーイング練習を行いたい人に向いていますよ。
中級者向けの有料アプリ【シャドーイング】
こちらはシャドーイングだけに特化したアプリです。
無料でも使えますが、アプリ内のすべてのコンテンツを使いたい場合は課金があります。
上記のように、あなたがシャドーイングできた部分は緑色に、できなかった部分は赤色で表示されます。
できない部分、苦手な部分が一目瞭然なのがいいですね。
わからない単語は画面上で調べられますし、スクリプトも見ることができます。
最初は原稿ありで、慣れてきたら耳から聞こえてくる音だけに集中してシャドーイングするとよさそうです。
iphoneだけで使えます。
シャドーイングに使えるサイト・動画 3選
つぎに、シャドーイング練習にぴったりのサイトとyoutube動画をご紹介します。
VOA leaning English
VOAとは、Voice of Americaの略で、アメリカ政府が運営する国営放送です。
英語学習者のためのわかりやすいスキットや、英語ニュースなどが、ビギナーから上級者まで幅広く対応しています。
内容も多岐に渡るので、飽きることはなさそうです。
特に初心者向けのレッスン1は、本当~~に懇切丁寧なつくりですので、シャドーイングの練習にピッタリ!
シャドーイングに興味がある小学生や中学生、高校生も、まずここから始めてもらいたいというくらいわかりやすくておすすめできます。
6minute English by BBC
こちらはBBC(British Broadcasting Corporation)、英国放送協会による英語学習者のためのサイトです。
6 minuteという名のとおり、約6分間でひとつの内容を理解していきます(音声のみ)。
上記のようにyoutubeでも聴くことができますが、>>6 minuteのサイトであれば、パーソナリティーやインタビューされた人たちのスクリプトも見ることができます。
シャドーイングするためには、台詞があったほうが内容を理解しやすいので、サイトからの視聴がおすすめです。
6minuteを使うメリットは、
6 minuteのおすすめポイント
という点です。
特にブリティッシュ・アクセントに興味のある人には、すごく面白いシリーズだと思います。
シャドーイング100本ノック
『教材を用意するのがメンドクサイ…』
なんて思っている人には、この動画がおすすめです。
こちらは、イングリッシュ・ブートキャンプという短期集中型英会話スクールが作成しているシャドーイング練習動画。
100本ノックを使うメリット
ただ、日本語訳は出てきませんので、内容理解するためには自分で調べる必要があります。
シャドーイングに使える教材 3選
教材を手元においてじっくり理解していきたい派の人は、一冊シャドーイングの本を手にとってみてもいいかもしれません。
初級者向け:「決定版英語シャドーイング」
こちらの『決定版英語シャドーイング』シリーズには、超入門編、入門編もありますので、あなたのレベルに合った教材を選ぶことができますよ。
トレーニング素材は、映画、ハリウッド俳優のインタビュー、起業家のプレゼンなど幅広いです。
またシャドーイング用にスタジオで録音されたものではなく、ネイティブスピーカーの生の声がそのまま使われているので、より自然な英語を覚えたい人は楽しめると思います。
TOEIC受験者・ビジネス英語を覚えたい人向け:「TOEIC TEST 完全攻略3000語」
英語をビジネスシーンで使う必要がある人におすすめなのが、こちらの教材です。
内容は、TOEIC高得点を目指す受験者が語彙力アップさせるためのものなんですが、なんと言っても各スキットの内容がものすごく濃い!
練り上げられたスキットがこんなにあってこの値段?!とビックリするくらいの密度です。
これ一冊で、ビジネスで使える単語や、外国人上司や同僚と使ってみたい会話フレーズをたくさん覚えられます。
派手な装飾はなく地味めではありますが、内容の濃さではピカイチだと思ってます。
TOEIC受験向け:「シャドーイングで学ぶTOEIC TEST 860突破ボキャブラリー」
こちらもTOEIC高得点を目指す人のための教材です。
内容は会話文ではなく、1文になっています。
英語中級者ならチャレンジしたことがあるであろう、【DUO3.0】に感じが似ています。
Duoと違う点は、Duoは1文の中でいくつもの単語や熟語を覚えさせられますが、こちらは1文につき1単語(または1熟語)をターゲットにしています。
おまけ:映画・ドラマ
日常英会話力がグ~ンとアップできるのが、海外ドラマや映画を使ったシャドーイングです。
DVDやVOD(Hulu・Netflixなど)なら、英語字幕を出すことができますよね。
(アマゾンプライムは残念ながら、英語字幕はありません…)
英語を聞きながら英語字幕を見て、シャドーイングしていきましょう。
この場合、ドラマや映画全体を通して見るのではなく、一場面ごとに一時停止してシャドーイングを繰り返します。
ドラマの舞台によっては、ビジネス英語や医療系英語、そしてもちろん日常英会話も学べますよ。
まとめ:今日からさっそくシャドーイングを始めよう!
というわけで、今回は英語力を上げるシャドーイングの詳しいやり方と、おすすめ教材などについて説明してきました。
- 素材内容(単語・熟語・文法・日本語訳)をしっかり理解
- スラッシュやアクセントマークで読みやすくして、音読
- 音声を聞いて耳慣らし
- 本を見ながらシャドーイング
- 本を見ずにシャドーイング
シャドーイングを成功させるためには、いきなり素材をシャドーイングし始めてはいけません。
①~③の下準備が重要だということを忘れないでくださいね。
逆に言えば、下準備さえできていれば、シャドーイングへのハードルはかなり下がったも同然です。
あとは同じ素材を完璧に言えるよう、がんばって続けていきましょう。
ぜひ今回の内容を参考にして、シャドーイングを英語学習の一環として取り入れてみてください。
続ければ必ず、バイリンガルに一歩近づけるはずですよ♪
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